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ふき動物病院のふきって?
21歳のふきちゃん


ふき動物病院のふきは、猫の名前です。
ふきは私の患者さん第1号です。
大学を出たばかりでまだ何もできない名ばかりの獣医だった時、車に轢かれて動けず道に転がっていた猫を、通りすがりの人が病院に置いていきました。
それがふきです。
ふきは尻尾と左後肢がちぎれて、皮膚はズルむけ、下半身が肉の塊のようになって、そこにウジが大量にわいていました。ウジはちぎれた大腿部の筋肉の奥に入り込み、きれいに取り除くのに何日もかかりました。
結局私がしたことといえば、傷口を清潔に保ち美味しくご飯が食べられるよう、毎日お世話をするくらいのことでした。ズルむけの下半身の皮膚が上がってくるのに何ヶ月もかかりましたが、栄養状態が良くなり体に力がみなぎってくると、ゆっくりと、でも確実に治っていきました。
命には自分で治る力がある!そんな感動を教えてくれたふきは、3本肢でよく歩き、走り、ジャンプし、21歳まで生きました。
命には自分で治る力がある、だから私達はその力に沿って、ほんの少し手を貸すだけ。
命には流れがある、その流れに逆らわないように。
そんな医療を心がけたいと思っています。
獣医師・北爪好美
山が大好きです。
山に惹かれて山梨に住み着いてしまいました。
山で風に吹かれると、心の中のいろんなことが風と一緒に飛んでって、明日からの力が湧いてくる!そんなパワーをくれる山や森が大好きです。

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